アーク溶接特別教育
昭和47年10月に施工された「労働安全衛生法」第59条及び「労働安全衛生規則」第36条3号によって、事業者は労働者をアーク溶接業務に就かせる場合あらかじめ特別教育(労働省告示第92号第9条に基づく学科・実技教育)を施さなければならないことになっております。
この教育の主目的は、労働災害発生の要因が労働者の知識・経験の不足に起因することが少なくないため、アーク溶接を始め危険または有害な業務につかせる時、事業者の責任において省令で定められた内容の教育を行うことを義務化したもので、この教育を行わずにアーク溶接業務に従事させた場合、事業者に対する罰則規定も設けられております。
このアーク溶接特別教育の内容は、11時間の学科教育と10時間以上の実技教育を行うよう定められておりますが、当面この内の学科教育を重点的に当協会が行うこととしております。
すでに溶接作業に従事しながら受講の機会に恵まれなかった方、これから始めようとしておられる方、他の職種から転職された方はぜひこの機会に受講されるようおすすめします。
【講習会日程】
コース№ | 講習会名 | 実施日 | 受講料 | 定員 | 講習会場 |
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アーク 1 | アーク溶接特別教育 (学科) | 令和7年7月2日~3日 | ¥8,900(会員) ¥13,300(一般) 【テキスト代・税込】 | 50名 | ポリテクセンター加古川 |
アーク 2 | 令和7年10月30日~31日 | 50名 |
【講習内容】
講習日 | 科 目 | 講習内容 | 教育時間 |
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第1日目 | アーク溶接等に関する知識 | アーク溶接等の基礎倫理 電気に関する基礎知識 | 1時間 |
アーク溶接等作業の方法に関する基礎知識 | 作業前の点検整備 溶接、溶断等の方法 溶接部の点検 作業後の処置 災害防止 | 6時間 | |
第2日目 | アーク溶接装置に関する知識 | 直流アーク溶接機 交流アーク溶接機 交流アーク溶接機用自動電撃防止装置 溶接棒等及び溶接棒等のホルダー 配線 | 3時間 |
関係法令 | 法、令及び安衛則中の関係条項 | 1時間 |
※各講習会の定員に対し受講申し込みが著しく少ない場合、日程の変更又は中止させていただく場合があります。
自由研削といしの取替等業務に対する特別教育
「労働安全衛生法」第59条及び「労働安全衛生規則」第36条1号の規定により、「研削といしの取替又は取替え時の試運転の業務」は労働大臣が定めた内容による特別教育を修了した者以外は行えないこととなっております。
この教育には機械研削といしと自由研削といしの2部門がありますが、当協会では溶接施工段階で開先の調整、欠損部の修正あるいは仕上げ作業等に欠くことのできないジスクグラインダー(携帯用小型のものを含む)・高速切断機・両頭グラインダー等自由研削といし部門に限定して行うこととしております。
【講習会日程】
コース№ | 講習会名 | 実施日 | 受講料 | 定員 | 講習会場 |
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砥石 1 | 自由研削といし取替特別教育 | 令和8年2月7日 | ¥9,120(会員) ¥13,520(一般) 【テキスト代・税込】 | 50名 | ポリテクセンター加古川 |
【講習内容】
教育科目 | 講習内容 | 教育時間 |
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自由研削用研削盤 自由研削といし 取付け具等に関する知識 | 自由研削用研削盤の種類及び構造並びにその取扱い方法 自由研削用砥石の種類、構成、表示及び安全度並びにその取扱い方法 取付け具 覆い 保護具 | 2時間 |
自由研削用といしの取付け方法及び 試運転の方法に関する知識 | 自由研削用研削盤と自由研削用といしとの適合確認 自由研削用といしの外観検査及び打音検査 取付け具の締付け方法及び締付力 バランスの取り方 試運転の方法 | 1時間 |
関係法令 | 法、令及び安衛則中の関係条項 | 1時間 |
実技教育 | 自由研削用砥石の取付け方法及び試運転の方法について | 2時間 |
ガス溶接技能講習
すでにご承知の通り可燃性のガス(アセチレン・プロパン・プロピレン・水素等)と酸素を用いて行う金属溶接、溶断又は加熱の業務は「ガス溶接作業主任免許を受けた者」・「ガス溶接技能講習を修了した者」・「その他労働大臣が定める者」以外従事できないことになっております(労働安全衛生法61条、施工20条)
当協会は、兵庫労働局登録教習機関として定期的にガス溶接技能講習会を開催し、「ガス溶接技能講習修了証」を交付しています。
登録労働局:兵庫労働局
登録番号:第312号
登録有効期間:令和11年3月30日
登録機関名:一般社団法人兵庫県溶接協会
【講習会日程】
コース№ | 講習会名 | 実施日 | 受講料 | 定員 | 講習会場 |
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ガス 1 | ガス溶接技能講習 | 令和7年9月3日~4日 | 受講料 ¥6,800 テキスト代 ¥880 | 60名 | ポリテクセンター加古川 |
ガス 2 | 令和8年1月20日~21日 | 60名 |
【講習内容と時間割】
日程 | 講習科目 | 時 間 |
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第 1 日 目 | ガス溶接等の業務のために使用する可燃性のガス及び酸素に関する知識(ガス・酸素)《Ⅰ》 | 9:00~10:30 |
休憩 | 10分間 | |
ガス溶接等の業務のために使用する可燃性のガス及び酸素に関する知識(ガス・酸素)《Ⅱ》 | 10:40~12:10 | |
昼食休憩 | 12:10~13:00 | |
関係法令 | 13:00~14:00 | |
休憩 | 10分間 | |
ガス溶接等の業務のために使用する設備の構造及び取扱いの方法に関する知識(設備・構造)《Ⅰ》 | 14:10~15:40 | |
休憩 | 10分間 | |
ガス溶接等の業務のために使用する設備の構造及び取扱いの方法に関する知識(設備・構造)《Ⅱ》 | 15:50~17:20 | |
第 2 日 目 | ガス溶接等の業務のために使用する設備の構造及び取扱いの方法に関する知識(設備・構造)《Ⅲ》 | 9:00~10:00 |
休憩 | 10分間 | |
ガス溶接等の業務のために使用する設備の取扱い(実習Ⅰ) | 10:10~12:10 | |
昼食休憩 | 12:10~13:00 | |
ガス溶接等の業務のために使用する設備の取扱い(実習Ⅱ) | 13:00~14:30 | |
休憩 | 10分間 | |
ガス溶接等の業務のために使用する設備の取扱い(実習Ⅲ) | 14:40~16:10 | |
休憩 | 10分間 | |
修了試験(筆記試験) | 16:20~17:20 |